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アプリの譲渡 App Transfer の注意点1

App Transfer の手順については以下

koze.hatenablog.jp

譲渡作業で確認できた注意点

ダウンロード等のレポート情報が見られなくなる

アプリの譲渡を行うと譲渡側の App Store Connect からアプリ自体が削除されてしまい、これまでのダウンロード数などのレポート画面を表示する事が出来なくなる。
アプリの受取側のレポートには譲渡後の数字のみが反映され譲渡前の数字を表示する事(知る事)は出来ない。
アプリを譲渡したからといってこれまでのマーケットに関するデータまで全て受取側に提供する必要がないのは分かるが、譲渡側がこれまでのレポートにアクセス出来なくなるのはちょっと問題かも。Apple に要望を出してもいいかも知れない。

アプリの譲渡前後を合算した総ダウンロード数などの情報が必要になる事はままあると思うので、譲渡の際には譲渡側で譲渡直前の最新の各種レポートをCSVなりXLS形式でダウンロードしておく事をオススメする。
今回のケースでは総ダウンロード数、全体の月別ダウンロード数、地域別の月別ダウンロード数、地域を掘り下げた各国の月別ダウンロード数、バージョン毎のダウンロード数、月別アップデート数を事前に取得しておいた。

例えば3月に譲渡を行なった場合に譲渡側では3月の途中までのデータ、受取側では3月の途中からのデータを取得可能なので、集計レポートを作成する際に3月分については各レポートを自前で合算してやる必要がある。

1月 2月 3月 譲渡 3月 4月 5月
ダウンロード数 10 10 4 6 10 10

手動で合算 ↓

1月 2月 3月 4月 5月
ダウンロード数 10 10 10 10 10

もし月別ではなく日別でレポートを取得した場合にきっちりと譲渡前後の日付でレポートが分割されるのであれば集計もセルを並べるだけでいいので楽だったかも知れない。(もし譲渡日のレポートが譲渡側と受取側で分割してレポートが取れるのであれば譲渡日のレポートをやはり自前で集計する必要がある)

App Store Connect のレポートは時間帯によっては前日や2日前分までしか取得出来ないので、レポートのタイムラグと譲渡切り替えのタイミングの関係で1日分譲渡側と受取側のどちらもアクセス出来ない日が存在するのではという懸念もある。

いずれにしても、もし次の機会があれば日別のレポートをダウンロードしておこうと思う。